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氷の落ちたあの渓へ





前日まではプラス7~8℃でかなり暖かなな気温だったが、この日は最高気温がプラス1℃まで下がってしまった・・・・。

それでもそろそろ本流も良くなってきたかなと思い、本流釣りのための仕度をして出掛けてみるが、

急な暖気のせいだろうか、かなりの増水とユキシロが入ってひどい濁りに・・・・・・。

こりゃダメだと思い、場所を変更して近くの渓流へクルマを走らせる。








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例年ならまだ氷が落ち切っていない流域のはずだが、もうすっかり釣りになりそうな開け方をしている。

水量は少なめだが、流れそのものは良さそうに見える。

あとは山影で日差しが当たらないポイントでどこまで魚が動いてくれるのか・・・・だな。

上流側から流れ込み付近を狙い、流れがゆったりと減速しかかる流心直下からコツコツと仕掛けを揺するような反応が。

ワンテンポ・・・・いや、ツーテンポ遅らせてからグイとアワセを入れる。

釣られたことがわかっていないのか、それほどの抵抗はない。

だが、徐々に抵抗する力が強まりギュンギュンに引き込んでくる。

オイラは本流竿に最小限のパワーを入力して、できるだけ渓魚を暴れさせないように誘導しながらやり取りしていく。






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まだサビの残る雄々しい大型ニジマスだ。

真っ黒の頭に凄味を感じる。

ハイシーズンなら、このくらいのサイズならまだまだパワーはあるはず。

やっぱりまだ水が冷たすぎるのだろうな。

このポイントはまだまだデカいモンスターが居着いてるはずなのでしつこく流して探っていくが、お目当てのヌシ様は最後まで姿を見せてくれなかった。





その後、あちこち巡るが生体反応を感じることなく夕方を迎えた。

う~~~ん、山はまだまだ冬ってことなのかな。

来月また探りに来てみるか。










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(終)



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春の陽気に誘われて





3月上旬の或る日、

この日もバックカントリースキーのために雪山登りに行こうかと計画していたのだが、連日のプラス気温続き・・・・。

う~~~ん、どうしたもんか。

まだ脳ミソが完全には釣りモードになっていないが、そろそろ馴染みの河川の様子を見ておかなくては。

そういうことで、この日は近郊河川を調査することにした。









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プラス5℃か。

あちーな。



久しぶりにスノーシューを引っぱりだして雪原を歩くがネオプレーンウェーダーでは熱が溜まりすぎて頭から汗が噴き出す始末。

ネオプレーンウェーダーは、行動用ではなく立ち込み用だもんな・・・・。

だが、午前中はまだ雪が硬く締まっており、とても歩きやすい。






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目的のポイントに到着して氷の溶け具合を見てみると、もうすっかり氷は落ちていて十分釣りになるくらいだ。

年々雪解けが早くなり、氷が落ちるペースも早まってきているようだが。

暖かく気持ちのいい空気の中、ひと節ひと節確かめるように愛竿・特選水郷の節を伸ばしていく。

強い流れの脇から仕掛けを落とし、水圧で仕掛けが移動していこうとするのを適度に抑えながら竿を操作していく。

するとゴンゴンと針先を噛み直すような感覚をとらえた。

すっとアワセると、流心に向かってグイグイ突進して竿から手元に重くのしかかる。




おぉ~~~久しぶりの手応え!!!楽しい~~~~!!!



まだ水温が低いからだろうか、重さはあるがそれほど強い引き込みではないようだ。

無理せずに下流方向に誘導しながら、チャラ瀬に差し掛かる手前の浅場で取り込んだ。










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こりゃまたカッコいい面構えのニジマスさんだこと!




目つきの鋭い、アゴにでかいイボのあるごっつい魚体だ。









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まだ黒くサビの残る冬衣をまとった雄々しい大型ニジマス。

雪が残る溪で、完璧なプロポーションのニジマスに出逢えたなんて今日はラッキーだよな!

魚体を十分に休ませてから、緩い流れに向かって丁寧にリリースした。










その後は実績ポイントを回るが、

一度強烈な糸鳴りの引き込みを捉えたがすぐにバレてしまっただけで、他にはアタリを感じることはなかった。

少し早めに竿を畳んだが、久しぶりの釣りだったので十分に楽しめた。

こうやって少しづつ釣り熱を高めていこう。





他の釣り人のブログやSNSを拝見すると、最近は凄い釣果を目にすることが多くなってきた。

ああ、もうシーズンは始まっているのだなと嫌でも実感する。

オイラもそろそろ腰をあげて本格始動せねば。








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(終)










新たな武器を手にするまでに



渓流釣りを愛するみなさま、お久しぶりです。




みなさまは厳冬期でも暖かな日は川に行っているのでしょうか?

アタリをとること自体難しい厳冬期の釣りですが、掛かれば大物が期待できるのも魅力のひとつかと。




オイラはどうしてるかというと、

恥ずかしながら、今年に入ってからは一度も竿は出していません。

山スキーにどっぷり浸かっているため、休日のほとんどを雪山登りに費やしています。

2023年シーズンの釣り歩きでは、雪山トレーニングの成果が発揮できそうです(笑)





さて、いつものように前置きが長くなりましたが、

オイラに新しい武器が届きました。








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・シマノ  BORDELESS  P630-T 



万能竿としては最強ともいわれているあの系統の竿です。

実は記事にするのが遅くなっただけで、昨年の12月下旬に届いていたのです・・・・。




昨シーズンまで愛用していたボーダレスV630-Tですが、

ある河川で渓魚とのやり取りの際に元竿からミシミシ音がして竿を折られかけたことがきっかけで、

もっと強い竿はないかと検討していました。

V630-Tでも68cmのニジマスが獲れたのだから、きっと70cm以上のニジマスでも取り込めると思います。

ですが、手元から大きく曲がる胴調子は、木々でバックのとれない流域だとどうしても取り込みに時間が掛かってしまいます。

最悪の場合、掛けてから足場のいいところまで誘導している間にバラしてしまう可能性も・・・・・。

それを考えると、少し先調子ぎみの竿のほうが渓流域では断然有利なはず。

それも加味した竿は・・・・・・・いろいろ検討してみたが、ボーダレスP630-Tを使って試してみたいと思いました。







このボーダレスP630-T、2年前からネット注文していたのですがまったく入荷する気配がなくて、

半年以上してからショップの方から入荷待ちをキャンセルされたくらいでした。

まあ売ってないものは仕方ないですからね。

昨年の12月のある朝に、たまたまネットを開いてみると、オイラが欲しかったボーダレスP630-Tが入荷してるじゃないですか!!!
もうソッコー注文しちゃいましたが、その後の確認のためにその日の夕方にもう一度ネットショップに在庫があるか見てみると、すべてのサイズが在庫切れ・・・・・・。

本当にたまたまタイミングよく注文できたんだろうな。








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さあて、まずは尻栓を外して一本ずつバラしてパーツのチェックです。





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大きな傷や歪みはないように見えますが、

内側に気になる縦キズがあるパーツが2節ありました。

昨シーズンに、愛竿のボーダレスV630-Tの内側のカーボンがごっそり剥がれ落ちるというトラブルがあったので、かなり慎重にチェックしました。

検品印押してあるのに、これで内側のカーボン剥がれたら、シマノさんに責任取ってもらいますからね(笑)







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せっかくなので、新旧ボーダレスを比べてみます。

・・・・新旧といってもどちらも現行モデルなのですが。





元竿は見ただけでP630-Tのほうが太いとわかるくらいですね。

P630-Tの元径が24.3mm、V-630Tの元径が20.4mmなので、約4mm違うことになります。





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穂先の比較ですが、

P630-Tが非回転式のメタルトップ、V630-Tが回転式のリリアンです。

オイラとしてはリリアンのほうがしっくりきますし、メタルトップのような予期せぬライン外れのトラブルがなくていいのですが。

先径を比べますと、P630-Tが2.2mm、V630-Tが1.4mmのようで、P630-Tのほうがかなり太く見えますね。

先径が太いと大物が取れるように思われていますが、細くても粘りがある穂先であれば十分大物が獲れると思っていますので、

そこはあまり気にしていません。

先が太くなったぶん、アタリ感度やフッキングに至るまでの細かな動作がどう変わっていくのか実際に使ってみて検証していきたいです。


実際に屋外に出て竿を伸ばしてみましたが、すでに夕暮れだったために写真が暗すぎてうまく撮れませんでした。

伸ばした竿を持った感覚としては、やはり「重たいな」と思いました。

それはV630-Tと比べてのことなので、1日渓流で使うにはそれほど負担になる重さではないのでしょうが、両手が記憶している重さの基準としては少し重く感じました。

ちなみに、P630-Tの自重が285g、V630-Tの自重が215gとの表記。

何度か強く振り込んでみましたが、竿全体に張りがあるようで大きくしなってから余計にブレることなく素早く戻る感じです。



あとは来るべきシーズンで、いかに使い込んでモノにしていくか、だろうな。









シーズンが始まってから準備しても遅いと思っています。

シーズンオフの間に、いかに次のシーズンの計画を練り準備を整えていくか。





オイラの物質的な準備としては、あとはウェーダーや服飾類の洗浄・防水加工、すでにどこから浸水しているのかわけのわからなくなったネオプレーンウェーダーの買い替えでしょうか。






新しい武器を使うそのときまでに、ゆっくりと気持ちを高めていきたいと思っています。












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(終)









2023年・新春のご挨拶




釣りと渓魚を愛する皆様、

新年明けましておめでとうございます。





昨シーズンはオイラの拙いブログにお付き合いいただき感謝しております。

今年も皆様にとって良き一年になることを願ってやみません。

そして、来シーズンはどんな釣りを展開しようかと少しづつ作戦を練っているところであります。





シーズンオフから釣りはすで始まっているのだと思っています。

春になって、釣りシーズンが始まってからアレコレ考え用意しても、時すでに遅し。

みなさまはどうされてますか??






では、良いお正月をお過ごしください。







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(終)




2022年度・総括として



本流・渓流釣りのシーズンが終り、あれやこれやとしてる間に年末になってしまった・・・・。

例年のように、2022年度の振り返りをしたいと思う。









例年なら春が超大型渓魚がかかりやすいシーズンなのだが、

この春はまったくといっていいほど釣れなかった。

そして春から秋までのシーズンは、昨シーズンのような酷暑になることはなく、わりと過ごしやすい気候だったように思えたのだが、

ハイシーズンでもあまり良い釣果に恵まれることはなかった。

森の多い渓流域ならそこそこ釣れることもあったが、幅の広い本流域は本当に釣れなかった。

今年の春から秋までに釣れた大型ニジマスの数は、昨シーズンの半分以下だと思うほど。

去年の酷暑で大多数の大型渓魚が衰弱してしまい、厳しい厳寒期を乗り切れなかったのではないか?

そんな最悪の状況も考えさせられたくらいだ。





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だが、9月の十勝遠征でカイさんと釣りをしてから、どういうわけかグッと釣果が伸びてきたのだ。

ちょうどオイラが釣り方に迷っていたときだったこともあり、カイさんと釣りの考えや想いを話し合ったことがオイラの中で大きかったのだろうと実感している。

要するに、オイラ自身ストイックになりすぎて、釣りを楽しめていなかったのだと思っている。




森の豊かさ、川の岩壁のダイナミックさ、水の冷たさ。




そういうものをいつも見ているつもりだったが、実は川の流れしか見ていなかったのかもしれない。

川の流れのみ睨むようにただ見つめている釣り。

そして釣れないことへの重圧感。

なにに対しての重圧を感じていたのか??

そんなことやってたら釣りが楽しいわけがない。

信頼できる釣り人たちと接することで、ときには思わぬ考え方のヒントに気付くときがあるものだ。




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この春から、エサ持ちがいいように針に加工してある針を使っており、

これによってエサが針から外れることは少なくなったのだが、どういうわけか魚のバラシが多かったのだ。

だが、シーズン通してやってみなくちゃわからないこともあるだろうと思いこの針を使い続けていたのだが、

この十勝遠征を機会に使うのをやめて、去年まで使っていた馴染みの針に戻したのだ。

エサが外れたなら、また付ければいいだけのこと。

それよりもバラシが少なくランディングの確率の高い針のほうが信頼できると思ったのだ。

そしてなにかが吹っ切れたように、どうせ今日も釣れないんだろうと軽い気持ちで川に出掛けるようになったのだ。

それからは何がどう作用したのかわからないが、9月から11月までの3か月間は本当によく釣れた。




年間の釣果として、

60cm以上のニジマスは合計17匹(そのうち手計り未計測のものは11匹含む)

そして65~68cmのニジマスが4匹。

このほとんどが9月から11月に釣れたものだった。





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釣れないと思っていたシーズンだったが、後半は勢いに乗って良い釣果に恵まれた。

だが何度も70cmを越えたかと思わせるやり取りを経験しながらも、とうとう70cmを越えるニジマスを釣り上げることができなかった。

6月に逃してしまったあの一本が非常に喰いが残るものとなってしまった・・・・・。

75cmのニジマスまでは釣り上げたことはあるので、ある程度は引き込みの感覚は知ってるつもりだが、

幅の広い本流域で経験したことのないほどのあの強烈な引き込みに打ち勝つことができなかった。

またいつか巡り会うことができたとして、あの引き込みに耐え抜いて釣り上げることができるのだろうか??

今思い出すだけでも悔しくて悔しくて落ち着かない気持ちだ。








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そして、毎回のように試作しては失敗を繰り返してきた特エサ作りは一定程度の成果を見せたと感じている。

これが完成したことによって、今年の最高の武器となった。

素材、形、匂い、興味、餌もち。

どれをとっても満足のいく釣果につながるものだった。

釣りのときは、いつも2~3種類のエサを常備しており、渓魚が飽きないように換えて使っていたのだが、この特エサが完成してからはシーズン通してこれひとつで十分と思えるほど。

65cm以上のニジマスの釣果はすべてこの特エサで獲ったといえるほどの自信作となった。








シーズン終盤での渓流域でのできごと、

もう大型渓魚がほとんど居なくなってしまった河川だと思っていたが、実は多くの大型ニジマスが潜んでいたことに本当に驚かされたのだ。

ハイシーズンでさえ、オイラが釣れると思っていた流域には渓魚はいないとなると、一体どこに身を潜めていたのか??

ヒントはきっと、オイラが入らない流域にあるのだろう。

来シーズンは慣れた河川だが、イチから調査し直して隅々まで追い求めるつもりだ。






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北海道ではシーズンを通して恐れていた酷暑はなく、渇水するようなことはなかったように思えるが、

それでも一年一年温暖化が深刻になっていってることを実感している。

道北にまともに雪が積もったのは12月中旬を過ぎてから。

こんな遅い積雪は経験がない。

この遅い積雪が、来シーズンの釣りにどう影響してくるのかと思うと不安を隠せない。

願わくば、渓魚にとって棲みやすい川であり、釣り人にとっても過ごしやすい気候であってほしいのだが・・・・・・。









来シーズンの釣りに関する予定はまだ固まっていないが、

超大型ニジマスを意識した釣りを意識しつつ、遠征や開拓を楽しみ、多くの釣り人さんたちと交流出来たらいいなと思っています。

釣り人との交流として、いまさら釣れるポイントうんぬんは必要ないのです。

それよりも、釣り人としての考えや川への向き合い方を感じ取り、お互いの刺激になったらいいなと思っています。

そんな交流ならいつでも歓迎します!(笑)




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これからオフシーズンは、オイラは冬の趣味のバックカントリースキーに興じていきます。

雪山は怖いですが、川と同じように自然に敬意を払いつつ、そこで学び遊ばせてもらっています。

厳冬期に山を登って自身の体力をつけ、来春からの釣りへのエネルギーにしていきたいと思っています。

ですが、ときどき無性に川が見たくなる時があります。

そんなときは、また冬の川に行き竿を出すのだろうと思っています。

そのときはまた記事として報告いたします。













それでは皆さん、また来年!!!









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(終)












プロフィール

シン

Author:シン
北海道の道北在住のシンといいます。
延べ竿を使った本流大物釣りがメインですが、場所によっては6~3メートルの渓流竿を使っての大物釣りもやります。
大型渓魚がいそうなところならどこへでも行くつもりです。
石狩川水系、忠別川水系、天塩川水系、十勝川水系によく通ってますが、そのなかでも湧別川水系が最も通い慣れていて特別な思いがあります。

いつかは本流で80センチ級のニジマスに出会いたい!

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