6月6日 ライン5号の壁
AM4:00~某本流河川下流域
オイラにしては珍しく、日の出とともに釣りを開始した。
先週の釣りで、3号のフロロカーボンを切っていったリアルビースト様のことが気になってまたここへ来てしまった。
前回を意識して、試作的にナイロン5号のラインを張ってみたが・・・・・・・・。
太すぎて流しずらい。
ラインが直線的で立ちたがるせいか、うまく底波をとらえてる気がしない。
太いぶん、抵抗が増すことでオモリを増やさなくてはならない。圧しの強い流れ込みなら6Bを何個という世界に。
・・・・・・・対象魚がイトウやシャケなら5号以上でもいいのだろうが、う~んオイラがラインに慣れるしかないのか。
対象魚としてニジマスの場合、5号のラインでも問題なく釣れるのはすでに承知だ。
だが、オイラが意識している超大型渓魚ではどうなのだろう、違和感なく喰ってくれるのだろうか。
気になるポイントを順番に回り、じっくりと丹念に竿を入れていくが、たまにウグイが掛かるくらいで期待するような反応は全くなかった。
そう簡単なものではないことくらいわかっていたが、少しくらいニジマスに出てきてほしいものだ。
前回、リアルビーストと思われる魚に出くわしたポイントでは流木や堆積物がひどく、仕掛けや針をかなり消費してしまいすでに意気消沈・・・・・・。
12時まで粘るが、このまま下流にいても今日はビースト様どころか小ニジさんさえ相手にしてくれないだろうと判断し、釣り場を大きく変えて中流~上流域へ移動した。
それにしても暑い・・・・・・・・。すでに30℃近いのではなかろうか。北海道の6月としては異常な暑さだ。
ペットポトルの飲み物はすでに4本カラにしてしまった。
はあ~~~!涼しくて気持ちいい!
木陰だからなのか、空気もひんやりとしている。
ここからは、自分がただ楽しむために、いつもの3号ラインで遊んでいきたい。
多少増水しているので流れに気を付けてさえすれば、遡行も問題ないだろう。
流心をまたいだ向こう側にある対流へ向かって静かに仕掛けを投入。
ゆっくりと円を描くように流れる仕掛けが流心に入り、速度を変えた瞬間、
カツンカツンとエサを噛み直す反応が!
ようやく来た!ニジマスだ!
アワセを入れると、甲高い糸鳴りとともに底を這いずるような動きで抵抗してくる。
下流の早瀬を気にしながら、なるべく緩い流れに誘導して時間を掛けながらネットイン。
尾びれの大きなかなりの体高のあるニジマスだった。
手計りではあるが60センチはあるだろう。
本流竿もいいが、渓流で活躍する5.4メートルの短竿も魅力的だ!
今度は流心の手前の緩い流れを流してみた。言ってみれば足元の流れだ。
うそっ!もう一匹いた!これも大型の反応だった。
たぶん、60センチはないだろう。
57~58センチというところか。
アゴの尖ったいかにもオスらしい立派な成魚のニジマスだった。
この増水で思ったことだが、
ソールを交換してきて本当によかった・・・・・・。
先日までのすり減ったソールなら、間違いなくまたもや流されてただろう(笑)
橋の下の流れ込み脇に、小さくも緩やかなよどみを見つけた。
どうしても気になり、面倒ではあったが3.6メートルの超短竿に仕掛けをセットして竿を出してみた。
速い流心脇のよどみは意外に深く、想定していた深さよりも目印を遥かに沈ませていた。
流れとは違うおかしなラインの動き。
アワセるとギュン!と引き込まれる!
ガンガンと突っ込む感じからも小型ではなさそうだ。
それよりももし針が外れでもしたら、跳ね上がった竿が橋にぶつかって壊れてしまうんじゃないかってハラハラしていた。
こんな刺激たっぷりのやり取りは久しぶり!楽しすぎる~~~~!!!
足場が悪かったせいで取り込みに時間はかかったが、無事にネットインン。
先ほどよりかは一回り小さい印象で、50センチ前半くらいだろう。
この増水のなかでよく獲れたものだ。竿のポテンシャルが大きいのだろう。
超短竿での大物釣りのやり取りは、スリルがあっていつやっても楽しい!
ちょっと時期が早いかな。
やはり増水しすぎていて、いつもの筋が見えない。
ここも大物ポイントなのだが・・・・・。
仕方なしに、対岸の小さな対流に仕掛けを投入。
仕掛けが流心に入ってしばらくするとガツン!
いきなり流れに入って下流に走ろうとするやり取りは強烈だった。
時間をかけて手前に寄せ、じわりじわりと寄せてきてネットインした。
ウワッ!
デカくて長い!!!
指計りで60センチあったが、正確に計ってないので60センチ前後としておこう。
そのあとも有望ポイントで竿を出していくが思うような反応がなく時間が過ぎていく。
PM6:30~
十分に遊んだので竿を仕舞った。
朝4時から夕方6時半までの14時間以上釣りしたのは久しぶりだ。
体の疲労はピークだったが、清々しい気持ちで竿を仕舞えた。
今回の釣りで実感したこと、
やはりオイラには5号のラインを扱うにはまだ技術がなさすぎるようだ。
イトウ釣りでは当たり前に使っているが、滞留物が多いこの河川とは使い勝手が違う。
すぐに答えを出さずに、もう少し悩みながら手探りで何かを見つけてみたい。
そして、改めて思うこと、
川幅のある本流は掛けるまでがひと苦労、川幅の狭い上流域や支流では掛けてからのやり取りがとても難しい。
どちらも難しいが、
今はもう一度あのリアルビーストと出逢ってみたいと思うオイラなのだ。
(終)
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